ピロリ菌をご存知でしょうか?

ピロリ菌は胃の中に感染する細菌です。

この菌を持っていると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったり、胃がんになるリスクが高くなったりします。

ピロリ菌によりガン化のリスクを下げるためには除菌が一番の近道です。

ピロリ菌の検査は保険診療の場合、胃カメラ(内視鏡)検査が必要です。

 

胃カメラ検査とピロリ菌の治療の流れは下記の通りです。

①胃カメラ(内視鏡)検査は10分程度です。

②ピロリ菌が見つかれば、薬を1週間飲みます。(1次除菌)

③薬を飲み終わると6週間以上置きます。

④6週間後、除菌判定のため尿素呼気試験を行いますので前日の21時より絶飲食となります。

(尿素呼気試験は30分程度ですが要予約です。)

⑤除菌成功の場合、年に1回胃カメラ検査をして経過を診ます。

⑥除菌不成功なら2次除菌(以降は、1次除菌と同じ流れです)

※保険診療は2次除菌まで適用です。

ピロリ菌感染していると胃が痛い、胃の不快感などの症状があります。

ピロリ菌はほとんど小児期に感染し(多くは2歳まで)、大人になってからの感染は少ないと言われています。

以前は井戸水からの感染が多いと思われていましたが、現在の感染経路は家族(母→子)の口から口感染がメインと考えられています。

症状のある方や家族内にピロリ菌に感染したことがある方は検査をお勧めいたします。

 

大谷クリニック